「ブログを更新したら、自動でXとInstagramにも投稿されるようにしたい」——この自動化ニーズに応えるのが、MakeとZapierだ。
MakeもZapierもノーコードの自動化プラットフォーム。プログラミング不要で「AのサービスでBが起きたら、CのサービスでDを実行する」という連携を組める。SNS運用では「ブログ公開→SNS投稿を自動作成→予約投稿」のワークフローが人気だ。
ただし、MakeとZapierでは料金体系、操作性、無料枠の範囲が大きく異なる。この記事では、SNS自動化の観点に絞って両ツールを比較し、具体的な設定手順まで解説する。
MakeとZapierの違い
基本スペック比較
| 項目 | Make | Zapier |
|---|---|---|
| 旧名称 | Integromat | — |
| 無料プラン | 月1,000オペレーション | 月100タスク |
| 最安有料プラン | $10.59/月(10,000オペレーション) | $29.99/月(750タスク) |
| 対応サービス数 | 1,800+ | 7,000+ |
| ワークフローの設計方式 | ビジュアル(フロー図) | リスト形式(ステップ順) |
| 条件分岐 | 無料プランから利用可能 | 有料プランのみ |
| 日本語UI | △(一部日本語) | △(一部日本語) |
| AIアシスタント | あり(シナリオ提案) | あり(Copilot) |
SNS自動化における違い
| 機能 | Make | Zapier |
|---|---|---|
| X(Twitter)連携 | ○ | ○ |
| Instagram連携 | ○(ビジネスアカウント) | ○(ビジネスアカウント) |
| Facebook連携 | ○ | ○ |
| LinkedIn連携 | ○ | ○ |
| note連携 | × | × |
| Threads連携 | △(API経由) | △(API経由) |
| ChatGPT/Claude連携 | ○ | ○ |
| 画像アップロード | ○ | ○ |
| 複数投稿の一括処理 | ○(イテレーション) | △(ループは有料) |
どちらを選ぶべきか
Makeが向いているケース:
- 無料枠を最大限に使いたい(月1,000オペレーション vs 100タスク)
- 複雑な条件分岐や反復処理が必要
- ワークフローを視覚的に設計したい
- コストを抑えたい(有料プランの単価が安い)
Zapierが向いているケース:
- 連携したいサービスの数が多い(7,000+対応)
- シンプルな自動化だけで十分
- 設定にかける時間を最小限にしたい
- 既にZapierを他の業務で使っている
SNS自動化に限定すれば、コスパと柔軟性でMakeが有利。Zapierは対応サービス数の広さとセットアップの簡単さが強み。
SNS自動化の3つのパターン
パターン1: ブログ更新→SNS投稿
最も基本的な自動化。ブログ記事が公開されたら、タイトルとURLを含むSNS投稿を自動作成する。
[RSSフィード監視] → [テンプレートで投稿文を生成] → [Xに投稿]
Makeの設定手順:
- 新しいシナリオを作成
- RSSモジュールを追加 → ブログのRSSフィードURLを入力
- Twitterモジュール(Create a Tweet)を追加
- 投稿テンプレートを設定:
📝 新しい記事: {{title}} {{link}} - スケジュールを設定(例: 15分ごとにRSSをチェック)
この方法はシンプルだが、投稿文がテンプレートの固定パターンになるため、毎回同じ形式の投稿が並ぶ。バリエーションを出すにはパターン2のAI連携が必要。
パターン2: ブログ更新→AI生成→SNS投稿
RSSで検知した記事をAI(ChatGPTやClaude)に渡し、複数パターンの投稿文を生成してから投稿する。
[RSSフィード監視] → [記事本文を取得] → [ChatGPT/Claudeで投稿文を生成] → [Xに投稿]
Makeの設定手順:
- RSSモジュール → 新しい記事を検知
- HTTPモジュール → 記事URLにアクセスして本文を取得
- OpenAI(ChatGPT)モジュール → プロンプトで投稿文を生成
- Twitterモジュール → 生成された投稿文をXに投稿
プロンプト例:
以下の記事の内容から、X向けの投稿を1本作成してください。
- 140〜200文字
- 記事の核心を伝える
- URLは含めない(別途追加する)
- 読者の興味を引く切り出し
記事内容: {{本文}}
注意点として、ChatGPT APIの利用には別途料金がかかる。1回の呼び出しで約¥1〜5(GPT-4oの場合)。月30記事なら月¥30〜150程度。
パターン3: 手動トリガー→AI一括生成→複数SNS投稿
ボタンひとつで、1つの記事URLから複数SNS向けの投稿を一括生成する。
[URLを入力] → [記事本文を取得] → [AI生成: X用・Instagram用・LinkedIn用] → [各SNSに投稿]
これは最も高度なパターンだが、設定の複雑さも増す。Makeならルーター(分岐ノード)でSNSごとに処理を分けられる。ただし、Instagram向けにはキャプションだけでなく画像も必要になるため、画像生成のステップも組み込む必要がある。
ここまでの自動化を自分で構築するとなると、初期設定に5〜10時間はかかる。「投稿文の生成」だけなら、PostSeedのように入力するだけで6媒体分の投稿が生成されるツールのほうが効率的な場合が多い。
PostSeedを使えば、1本のURLからX投稿・Instagram・note記事を自動生成できます。
無料で試してみる →料金シミュレーション
SNS自動化で実際にかかるコストを試算する。
前提条件
- 週2回ブログを更新(月8記事)
- 各記事からX投稿1本+Instagram投稿1本を自動生成
- AI(ChatGPT API)を使って投稿文を生成
Makeの場合
| 項目 | オペレーション数 | 月額 |
|---|---|---|
| RSSチェック(15分毎) | 約2,880 | — |
| 記事本文取得 | 8 | — |
| ChatGPT API呼び出し | 16(8記事×2SNS) | — |
| SNS投稿 | 16 | — |
| 合計オペレーション | 約2,920 | — |
| Make月額 | — | $10.59(Core) |
| ChatGPT API | — | 約¥80〜240 |
| 合計 | — | 約¥1,800〜2,000/月 |
無料プランの1,000オペレーションでは、RSSの定期チェックだけで枠を使い切る。有料プラン($10.59/月〜)が現実的だ。
Zapierの場合
| 項目 | タスク数 | 月額 |
|---|---|---|
| RSS検知→投稿 | 16タスク(8記事×2SNS) | — |
| 合計タスク | 16 | — |
| Zapier月額 | — | 無料(100タスク以内) |
| ChatGPT API | — | 約¥80〜240 |
| 合計 | — | 約¥80〜240/月 |
Zapierの場合、タスク数が少なければ無料プランで収まる。ただしZapierはRSSチェックの頻度が15分ではなく5〜15分間隔で固定されており、条件分岐を使うと有料プランが必要になる。
比較まとめ
| ツール | 月額コスト | 無料で可能か | 設定の手間 |
|---|---|---|---|
| Make | ¥1,800〜2,000 | △(オペ不足) | 中 |
| Zapier | ¥80〜240 | ○(少量なら) | 低 |
| PostSeed | ¥980〜1,980 | △(3回まで) | 低 |
コストだけ見ればZapierの無料プランが最安だが、生成される投稿は1パターンのみ。PostSeedならURLを入れるだけでX投稿5本+Instagramカルーセル+note記事+TikTokスクリプトまで一括生成できる。1回あたりの生成量が圧倒的に違う。
Make/Zapierの限界と補完策
限界1: 投稿の「質」はプロンプト次第
MakeやZapierで呼び出すAIの出力品質は、プロンプトの設計に完全に依存する。プロンプトが悪ければ、毎回似たような退屈な投稿が生成される。ChatGPTのSNS投稿プロンプト集を参考に、プロンプトを練り込む必要がある。
限界2: 画像の自動生成は難しい
X投稿のテキスト生成は簡単だが、Instagramのカルーセル画像やOG画像の自動生成はMake/Zapierの標準機能だけでは実現できない。Canva APIやDALL-E APIとの連携が必要になり、設定の複雑さが一段上がる。
限界3: noteやTikTokには非対応
noteにはAPIが存在しないため、Make/Zapierから直接投稿できない。TikTokも動画アップロードAPIの利用にはクリエイターアカウントの審査が必要。日本のSNS環境では、カバーできないプラットフォームが多い。
補完策: Make/Zapier + 投稿生成ツール
Make/Zapierは「サービス間の接続」が得意なツールであり、「投稿の生成」に特化したツールではない。投稿の質と対応フォーマットを上げるなら、PostSeedなどの生成特化ツールで投稿を作り、Make/Zapierで予約・配信するのが現実的な組み合わせだ。
よくある質問
MakeとZapier、どちらが初心者向き?
Zapierのほうが初心者向き。設定画面がステップ形式で迷いにくい。Makeはフロー図形式で自由度が高い反面、「どこから手をつけるか」が分かりにくい場面がある。ただし日本語の解説記事やYouTubeチュートリアルは、2026年時点ではMakeのほうが充実している。
無料プランだけでSNS自動化はできる?
条件付きで可能。Zapierの無料プラン(月100タスク)なら、週2〜3記事×2SNSの投稿自動化は収まる。Makeの無料プラン(月1,000オペレーション)は、RSSの定期チェックでオペレーションを消費するため、ポーリング間隔を長くする工夫が必要。
n8nとMake/Zapierの違いは?
n8nはセルフホスト(自分のサーバーで動かす)が可能で、実行回数に制限がない。Make/Zapierはクラウドサービスで、設定が簡単だが無料枠に制限がある。技術力があるならn8n、手軽さ重視ならMake/Zapier。Dify・n8nでの構築ガイドで詳しく解説している。
AIエージェントとMake/Zapierの違いは?
Make/Zapierは「ルールベース」の自動化。事前に決めたフローを忠実に実行する。AIエージェントは「判断を含む」自動化。状況に応じて次の行動を変える。AIエージェントによるSNS自動化で、両者の使い分けを解説している。
あわせて読みたい
- Dify・n8nでSNS投稿を自動化するワークフロー構築ガイド — セルフホスト型の自動化構築
- AIエージェントでSNS運用を自動化する方法 — エージェント型の自動化
- SNS投稿をAIで自動生成するツール5選 — 投稿生成ツール比較
- X(旧Twitter)の投稿を自動化する方法 — X特化の自動化ガイド
まとめ
MakeとZapierは、SNS投稿の自動化を手軽に始められるノーコードツールだ。コスパ重視ならMake、手軽さ重視ならZapier。月数記事の規模なら、Zapierの無料プランだけで回る。
ただし、Make/Zapierが得意なのは「サービス間の接続」であり、「投稿文の生成」は別の仕組みが必要。AI APIを直接呼び出すか、投稿生成ツールと組み合わせるかの判断が、運用の効率を左右する。
まずはZapierの無料プランで「ブログ更新→X投稿」の最小構成から試してみてほしい。自動化の感覚がつかめたら、AIとの連携やマルチSNS対応に拡張していくのが失敗しない進め方だ。
PostSeedは無料で3回まで使える。Make/Zapierの設定に悩む前に、URLを1つ貼って90秒でSNS投稿6種類が生成される体験を試してみてほしい。
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