企業が自分で作った投稿よりも、ユーザーが自発的に投稿した感想や写真のほうが信頼される。これがUGC(User Generated Content=ユーザー生成コンテンツ)の力だ。
Nielsenの調査では、消費者の92%が企業の広告よりも他のユーザーの口コミを信頼するという。2026年のSNSアルゴリズムも、企業アカウントの投稿より個人ユーザーの投稿を優遇する傾向がある。
UGCは「勝手に生まれる」ものではない。意図的に生まれやすい環境を作り、集めたUGCを自社のSNS運用に組み込む設計が必要だ。
UGCとは何か
定義
UGCとは、企業ではなくユーザーが自発的に作成・投稿したコンテンツのこと。
| UGCの種類 | 例 |
|---|---|
| テキスト投稿 | 「〇〇を使ってみた」のX投稿 |
| 写真 | 商品の使用シーンをInstagramに投稿 |
| 動画 | 開封動画、レビュー動画(TikTok/YouTube) |
| レビュー | ECサイトや口コミサイトの評価 |
| ブログ記事 | ユーザーが書いた体験記事 |
UGCがSNSマーケティングに効く3つの理由
1. 信頼性が高い: 企業が「うちの商品は良い」と言うより、ユーザーが「これ良かった」と言うほうが信頼される。
2. コンテンツ制作コストがゼロ: UGCは既にユーザーが作ってくれたもの。自社で撮影・編集する必要がない。
3. アルゴリズムに有利: UGCをリポストやシェアすると、元の投稿者のフォロワーにもリーチが広がる。エンゲージメントの連鎖が生まれやすい。
UGCの集め方 — 5つの方法
方法1: ハッシュタグキャンペーン
独自のハッシュタグを作り、ユーザーに投稿を促す。
設計のポイント:
- タグは短くて覚えやすいもの(例:
#〇〇使ってみた) - 参加インセンティブを用意する(抽選でプレゼント等)
- 期間を区切る(1ヶ月間等)
SNSハッシュタグ戦略ガイドで、ハッシュタグの選び方と効果的な使い方を解説している。
方法2: レビュー・感想のリクエスト
商品購入後やサービス利用後に、SNSでの感想投稿をお願いする。
タイミング: 商品到着の翌日、サービス利用の1週間後がベスト。感動が新鮮なうちに依頼する。
依頼文の例:
ご利用ありがとうございます。
もしよろしければ、SNSで感想を投稿していただけると嬉しいです。
#〇〇 のタグをつけていただければ、公式アカウントでご紹介させていただくことがあります。
「公式で紹介される」というインセンティブが、投稿のモチベーションになる。
方法3: フォトスポット・シェアしたくなる体験を作る
実店舗やイベントで「SNSに投稿したくなる仕掛け」を作る。
- おしゃれなパッケージデザイン
- 店内のフォトスポット
- 体験型のサービス
物理的な仕掛けが難しいサービス業やSaaS企業の場合は、「使い方のスクリーンショットを投稿してくれた方にノベルティ」のような施策が代替になる。
方法4: コンテスト・チャレンジ
TikTokやInstagramリールで「チャレンジ企画」を実施する。
成功の条件:
- 参加のハードルが低い(15秒で完結する等)
- 真似しやすいフォーマット
- 面白い・かわいい・驚きがある
方法5: 既存のUGCを発掘する
すでにユーザーが投稿しているかもしれない。自社名、商品名、サービス名でSNSを検索し、既存のUGCを見つける。
Xの検索機能やInstagramのタグ検索で、定期的にモニタリングする。見つけたらリプライやコメントでお礼を伝え、リポストの許可を取る。
UGC使用の許可取りと法的注意点
許可の取り方
UGCを自社のSNSで使う場合、必ず投稿者の許可を取る。無断使用はトラブルの原因になる。
許可取りのテンプレート(DM):
〇〇さん、素敵な投稿をありがとうございます!
こちらの投稿を、弊社の公式SNSでご紹介させていただきたいのですが、よろしいでしょうか?
投稿者名(@〇〇)をクレジットとして明記いたします。
許可を得やすくするコツ:
- まずいいねやリプライで関係を作ってからDMを送る
- 具体的にどう使うかを明示する(リポスト、ストーリーズ、広告等)
- クレジット(投稿者名の表記)を必ず約束する
法的な注意点
| 注意点 | 対策 |
|---|---|
| 著作権 | 投稿者に著作権がある。使用許可を書面(DM可)で取得 |
| 肖像権 | 人物が写っている場合は本人の同意が必要 |
| 薬機法 | 化粧品・健康食品のUGCに「効果がある」等の表現が含まれていないか確認 |
| ステマ規制 | 報酬を渡してUGCを依頼した場合は「PR」表記が必要(2023年10月〜) |
特にステマ規制は2023年10月の景品表示法改正で厳格化された。インセンティブ(報酬、商品提供、割引等)を渡して投稿を依頼した場合は、投稿に「PR」「広告」「提供」等の表記が必須。
UGCをSNS投稿に組み込む方法
パターン1: リポスト(リツイート/シェア)
最もシンプルな方法。ユーザーの投稿をそのままリポストする。
メリット: 手間ゼロ、投稿者のフォロワーにもリーチ デメリット: 自社のフィードにUGCが混在する
パターン2: 引用+コメント
ユーザーの投稿を引用し、自社のコメントを追加する。
X引用の例:
嬉しいレビューをいただきました。
「投稿作成の時間が1/5になった」——この体験を、もっと多くの方に届けたいと思っています。
(引用: @ユーザーの投稿)
パターン3: UGCまとめ投稿
複数のUGCを1つの投稿にまとめる。Instagramカルーセルや、Xスレッドのフォーマットが適している。
Instagramカルーセルの構成例(5枚):
- 表紙: 「〇〇を使った皆さんの声」
- UGC①(スクリーンショット+コメント)
- UGC②
- UGC③
- CTA: 「あなたの感想もお聞かせください #〇〇」
パターン4: UGCを広告素材に活用
UGCを広告クリエイティブに使う。企業が作った広告より、ユーザーの自然な投稿のほうがCTRが高い傾向がある。
ただし、広告に使う場合は投稿者に「広告での使用」を明示して許可を取る必要がある。SNS投稿でのリポストとは別途の許可が必要。
UGCが少ない場合の対策
自社コンテンツで「UGC的な投稿」を作る
UGCが集まるまでの間は、自社で「ユーザー目線の投稿」を作る。商品の使用シーン、裏側の様子、社員の感想など、「企業広告」ではなく「人が語る」形式の投稿を心がける。
コンテンツの量を増やしてUGCの種を撒く
自社のSNS投稿が多いほど、ユーザーが反応してUGCを生む確率が上がる。投稿頻度を上げるために、既存のブログ記事やYouTube動画からSNS投稿を自動生成する仕組みを導入するのが効率的だ。
PostSeedなら、URLを入力するだけでX投稿5本+Instagramカルーセルを約90秒で生成できる。自社コンテンツの投稿頻度を上げることで、UGCが生まれる土壌を作る。
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| KPI | 計測方法 | 目安 |
|---|---|---|
| UGC投稿数 | ハッシュタグ検索 | 月10件以上で軌道に乗っている |
| UGCのエンゲージメント率 | 自社投稿との比較 | 自社投稿の1.5〜3倍が一般的 |
| UGC経由のWebサイト流入 | UTMパラメータ | 全SNS流入の5〜15% |
| UGCをきっかけとした売上 | CRMとの紐付け | 業種による |
SNSマーケティングのROI測定方法で、KPI設計とUTMパラメータの使い方を詳しく解説している。
よくある質問
BtoBでもUGCは有効?
有効だが、BtoCとは形が異なる。BtoBのUGCは「導入事例のSNS投稿」「カンファレンスでの言及」「ブログでのレビュー記事」が中心。BtoB企業のSNSマーケティング戦略で、BtoB向けのアプローチを解説している。
ネガティブなUGCへの対応は?
無視しない。ネガティブなUGCへの誠実な対応は、他のユーザーから好意的に見られる。削除依頼やブロックは最終手段。まず丁寧な返信で問題解決を試み、それでも解決しない場合はDMで個別対応する。
UGCキャンペーンの予算は?
インセンティブなしのハッシュタグキャンペーンなら予算ゼロで実施可能。プレゼントキャンペーンの場合は、景品代+送料で5〜10万円程度が中小企業の相場。
あわせて読みたい
- SNSキャンペーンの企画・運用ガイド — UGC募集キャンペーンの設計から効果測定まで
- SNSエンゲージメント率を上げる7つの方法 — UGCを含むエンゲージメント改善策
- SNSハッシュタグ戦略ガイド — ハッシュタグキャンペーンの設計に必須
- SNS分析の始め方 — UGCの効果を測定するための基本
- BtoB企業のSNSマーケティング戦略 — BtoB向けのUGC活用法
まとめ
UGCは、自社で作るコンテンツよりも信頼性が高く、制作コストがゼロ、アルゴリズムにも有利——3拍子揃ったコンテンツ資産だ。
集め方は5つ: ハッシュタグキャンペーン、レビューリクエスト、フォトスポット、コンテスト、既存UGCの発掘。使う際は必ず許可を取り、ステマ規制に注意する。
UGCが集まるまでは、自社コンテンツの投稿頻度を上げてユーザーとの接点を増やすのが先決だ。
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